さよなら私のクラマー
この作品は弱小の蕨青南高校女子サッカー部、通称ワラビーズを舞台にしています。
主な登場人物は全国的に名前の知られたボランチでユース代表の曽志崎緑、曽志崎が同じ地区にいたために勝ち上がれず名前は知られていないが脅威のスピードを誇る周防すみれ、中学時代は男子サッカー部に混じって練習していたためまったくの無名だが際立った技術を持つ恩田希です。
恩田希の中学時代については「さよならフットボール」全2巻で描かれています。
ちなみに「さよならフットボール」を読んでからこの作品を読んだほうがより楽しめると思います。
「さよならフットボール」もこの作品に劣らず面白いのでオススメです。
内容ですが、やる気のない監督に愛想をつかして多数のメンバーが辞めてしまったワラビーズに曽志崎たちが新入部員として入部してきます。
同時に新しいコーチとして女子プロサッカーのスター選手だった能見が赴任してきます。
能見はワラビーズのサッカーへの意欲を見極めるため、選手時代のコネを使い高校女子サッカー全国優勝の久乃木学園との練習試合を組みます。
久乃木学園には華麗なプレイで見る人を魅了する井藤春名がいました。
初めての練習試合で日本一の強豪相手に21対0と惨敗しますが、恩田の活躍で久乃木学園にワラビーズのことを印象づけます・・・・
ピアノ演奏を題材にしていた前作の「四月は君の嘘」とはまったく異なるジャンルの作品ですが、作者はサッカー観戦が趣味らしいので楽しんで描いているのでしょう。
まだ2巻しか発刊されていませんが、これからさらに面白くなりそうなので楽しみです。
ところで作中で相手チームから井藤春名が詩人と呼ばれていたけどどういう意味かわかりません。
ググってみましたがそれらしい説明はありません。
非常に高い技術があるがフィジカルが弱くて当たり負けする選手という意味かな?
<たったワンプレーで相手に圧倒的なインパクトを与えた恩田>
(作者:新川直司、ジャンル:スポーツ、連載中)