ヒナまつり
この作品はヤクザの新田と謎の超能力少女ヒナの日常を描いたものです。
ある日新田のマンションにターミネーター的な感じでヒナが転送されてきます。
新田はヒナを追い出そうとするのですが超能力を使って新田を痛めつけ出ていこうとしません。
しばらくすると新田も諦めヒナに住むことを許します。
ヒナは食って寝てゲームをするだけの自堕落な生活を始め新田は世話係のようになってしまいます。
組の命令で新田が敵対組織に単身乗り込まなければならなくなったとき、ヒナが超能力を使って敵対組織を壊滅させます。
これをきっかけにしてヒナと新田は心を通わせるようになります。
ヒナのおかげで新田の組内での地位も上がっていきます。
そんなときヒナの刺客アンズが転送されてきます・・・・・
この作品の面白さはヒナの自堕落さと非常識さ、ヤクザの割には常識人で気配りのできる新田の対比です。
ヒナはほとんど感情を顔に出しませんがこれがまたよい味を出しています。
刺客のアンズは任務そっちのけで食べていくために働き出します。
マジメな働き者アンズの健気さもヒナと比べて面白いです。
第9巻45話「現実と幻想の狭間で」は最高でした。
ヒナの旅行中に新田がアンズを預かるのですが、理想の子供像を具現化したようなアンズとヒナを比べて自分の不幸を呪います。
またヒナの通う中学校の同級生 三嶋瞳はヒナと新田の日常に否応なく巻き込まれていきます。
世話焼きでなんでもソツなくこなしてしまう完璧超人の三嶋瞳ですが、かなりキツイ毒舌をかましてきます。
<英会話留学にきたつもりが軍事訓練キャンプに送られる三嶋瞳>
(作者:大武政夫、ジャンル:日常系、連載中)