中間管理録 トネガワ
この作品はカイジシリーズに登場する帝愛グループ幹部の利根川が主役です。
カイジと対決したときの堂々とした悪役ぶりとは異なり、上司と部下の間で板挟みになる中間管理職の苦労が描かれます。
兵藤会長の理不尽な命令に対し、利根川は会長を怒らせないよう必死に黒服部下と対応を考えます。
兵藤会長は世間の常識とはかけ離れた考え方をし、自分勝手で我侭な人間なのでまともなアイディアは通用しません。
一度OKを出しても一晩寝たら次の日には前日の案を却下するようなやりたい放題です。
不満があっても帝愛グループの絶対権力者なので卑屈に耐えるしかありません。
時間軸はエスポワール号の少し前でエスポワール号で行うギャンブルを部下といっしょに考えます。
利根川の部下の黒服は見た目優秀そうなのですが実はそれほどでもありません。
帝愛グループでは世間一般の優秀さとは異なる方向の優秀さが求められます。
黒服との信頼関係はそれほどでもなく利根川の失敗を内心願う者もいます。
利根川は黒服の信頼を築くためバーベキューを開催したりします。
この作品はカイジシリーズを読んでいると非常に面白いのですが読んでいないと訳がわからないと思います。
まだカイジシリーズを読んでいない場合は、カイジシリーズの後にこの作品を読んだほうがよいです。
<焼き土下座用の巨大鉄板でバーベキューを行う>
(作者:福本伸行、萩原天晴、橋本智広、三好智樹 ジャンル:不明 連載中)