サバイバル
この作品の主人公は大地震に巻き込まれ孤立し自分の力だけで生きていくことを強いられる少年です。
少年は夏休みに友人たちと洞窟探検中に地震にみまわれ命からがら地上に這い上がると、そこは周りの大地が陥没し孤島になっていました。
一緒にいた友人たちは見つからず孤独な少年のサバイバルが始まります。
少年は木の実の採取や魚を取ることなど食料の確保に一日の全てを使います。
知識のなさから縦に裂けるキノコは食べられるという俗説を信じて毒キノコを食べて苦しんだりします。
痛い目に遭いながら少年はサバイバル生活に順応していきます。
季節は冬にかわり雪が降りだしますが、エサ不足で冬眠できないヒグマが近くにいるとこに気づきます。
少年とヒグマの戦いが始まります・・・
こういう作品を読むといつでも水が飲め好きな食べ物が手に入り、病気になったら医者に見てもらえ、温かい家でくつろげる文明社会のありがたさが身にしみます。
よく無人島に1つだけ持っていけるとしたら何を持っていくという話がありますが、どう考えても大きなナイフでしょう。
ナイフほど有用なものはありません。木を切る・削る・割る・細工する。魚や獣をさばくなど用途は多様でサバイバル生活には欠かせません。
残念ながら私はナイフを持っていてもサバイバル生活を生き抜ける自信はまったくありません。
<ヒグマと戦う少年>
(作者:さいとうたかお、ジャンル:サバイバル、完結)