柔道部物語
主人公の三五十五(さんごじゅうご)は将来実家の寿司屋を継ぐつもりです。
そのため中学で成績トップだったにもかかわらず家から近い岬商業高校に入学しました。
三五は中学のとき吹奏楽部に入部していたため高校でも吹奏楽部入るつもりでした。
ところが興味本位で見学にいった柔道部で吹奏楽部は廃部になったと騙されます。
甘い言葉と優しそうな先輩にだまされ柔道部に入部することになりました。
楽で楽しい部活だと聞かされて入部した三五でしたが、入部したとたん先輩の態度が豹変します。
いきなりハードな練習が始まり頭も五厘刈りにさせられます。
だまされて入部したのですがスグに辞めるのは嫌だったのでしばらく頑張ることにします。
入部後初めての公式試合で岬高柔道部が強豪高校だったことを知り驚きます。
あるとき中学時代の彼女がらみで三人からケンカを売られます。
ところが相手の動きが遅く見え三人が相手にもかかわらず撃退することができました。
自分が強くなっていることを実感した三五は柔道にのめり込んでいきます・・・
この作品は迫力のある試合シーンで魅せる王道のスポーツ漫画です。
なにより無理な引き伸ばしもなく終わるべく場所で完結させています。
作品内で唯一の敵役である西野に対しても最後にちゃんとフォローを入れています。
この作者の作品は嫌な余韻を残す終わりかたをしないので好きです。
今月(2016年8月)からイブニング誌において「JjM 女子柔道部物語」が始まりました。
第一話に三五十五が登場して主人公とすこしカラミます。
<宿敵の西野を投げる三五>
(作者:小林まこと、ジャンル:武道、完結)