失踪日記
マンガ家 吾妻ひでお氏の自伝的実話マンガです。
ある日ふと仕事に嫌気がさして失踪しホームレスになって林の中で野宿生活に入ります。
人気の少ない早朝にゴミ箱をあさり食べ物を探し、酒屋裏で酒瓶の底にのこっている酒をかき集めます。
道路に落ちているタバコの吸殻を集め根元まで吸い切ります。
やっていることは完全にホームレスの生活なのですが、ビニールシートでテントを作るのは完全にホームレスなったことになるので拒否しています。
こだわりの基準がよくわかりません。
描いてある内容は悲惨なのですが、ほのぼのした絵柄なので悲壮感はまったくありません。
後半はアル中の話になります。
夜酒を飲んで朝起きたら二日酔いなので迎え酒をし、シラフだと手が震えるので酒を飲み、結局一日中酒を飲んでいます。
酒を飲んでも吐いてしまい胃が酒を受け付けなくなっても、体をだましだましして酒を飲もうとします。
そのうち幻覚が見えてきます。
結局は家族にアル中病棟に入れられてしまうのですが病院の話もスゴイです。
ものすごく濃い人たちが入院しています。
アル中病棟の話は続編「アル中病棟 失踪日記2」でも詳しく描かれています。
こちらもお勧めです。
<野宿>
(作者:吾妻ひでお、ジャンル:不明、完結)