くまみこ
この作品の主人公「まち」は熊出村の山神に仕える娘巫女をしています。
熊出村の山神は「ナツ」と呼ばれる人語を話し読み書きが出来るヒグマです。
熊出村は道路標識さえなく舗装もされていないほどの田舎です。
電気はなんとか供給されていますが携帯の電波はほとんど入りません。
まちは地元の中学校に通っていますが都会への憧れから東京の高校に通いたいと思っています。
機械オンチのためパソコン・携帯電話はもちろん家電さえも使うことができずにカマドでご飯を炊いています。
薪は生活必需品のため毎日の薪割りはかかせないのですが、まちは嫌がりもせずに薪割り行います。
湯沸し器や炊飯器を使うのが恐ろしいらしく風呂やカマドに使う薪が必要なようです。
そしてなぜか「しまむら」については異常に詳しい知識を持っている「しまむらマスター」です。
ヒグマのナツは器用にツメを使ってパソコンのキーボードを操作しインターネットも使いこなします。
スマホは熊手が大きすぎてタッチできないため音声認識を利用しています。
まちとは小さい頃から一緒に育ち冬眠中にまちが寂しがるため冬眠するのも止めてしまいました。
薪の火の力で生活しているまちを見てもっと電気を利用すればいいのにと思っています。
まちが都会に憧れているのを知っていますが、文明社会に対応できていないまちを都会に出すのを心配しています。
過疎に悩む役場は村おこしのためナツを「ゆるキャラ」として売りだそうと考えます。
そして異様なリアルさが受けてナツは次第に人気物になっていきます。
「くまみこ」は2016年4月からアニメが放送されるようです。
この作品の面白さである「まち」の心の中の葛藤がうまく映像で表現されるとよいのですが・・・
<料理が得意なナツ>
(作者:吉元ますめ、ジャンル:日常系、連載中)